蕎麦と椀がきと [蕎麦]
3月11日金曜日、東北地方太平洋沖地震が発生しました。
神奈川県横須賀にある自宅では、今回の地震による被害はありませんでした。
先週末はテレビから流れる震災情報に釘付け、流石にそばを打つ余裕はありませんでした。
震災から1週間が経ち、被害がなかった当地では、落ち着きを取り戻しつつあります。
ただ、報道でも周知のように、買い占めや流通不良による日用品の品不足、ガソリン不足が当地でも続いています。
ガソリンなどの物資が不足している現状、気軽にバイクで出かけるわけにも行かず、自宅で省電力、静かに生活しています。
そんなわけで、今週はいつものように昼食は家でそば打ち。
蕎麦粉は今週、長野から取り寄せたもの。
高山製粉の八ヶ岳。 過去に何度か使ったことのある蕎麦粉です。
取り寄せる前にくろねこヤマトに確認したところ、長野県からの取り寄せならば、物流の負担にならないとのことで、お取り寄せ。(恐るべし物流能力)
時々取り寄せをしている茨城の製粉会社は、宅配業者が取り扱いできないと言うことで、週の前半は宅配中止でした。 (今週の後半になって、宅配の取り扱いを再開したようです)
次回は、茨城から取ろうと思っています。
打った蕎麦は、1枚目は定番のせいろで。
平成21年、長野のそば粉は、災害の影響もあったのか、あまり出来が良くない様に感じましたが、 今食べている平成22年収穫の蕎麦はとても味が濃く美味いですね。
2枚目は、暖かい蕎麦にして。
出来合いの、かき揚げをのせて。
かき揚げから出た油が、そば汁に溶け出して、これも美味い。 温かいそばの王道。
ご馳走様でした。
今週も普通に食べられることに、感謝。 <(_ _)>
そして今週のおまけは、椀がきの作り方。
椀がき。 普通の人はあまり聞いたことがないと思いますが(自分も普通の人ですが・・・)、そばがきの簡易版みたいなものです。
そばがきは、大雑把に言えば、そば粉に水を加えて、鍋に入れて加熱して練って団子状にします。
椀がきは、お椀にそば粉を入れておいて、そこに熱湯を加えて、ぐるぐるかき混ぜるだけ。
今回の震災の様に、カップラーメンさえも手に入らないときに、代用食になります。
さて、その作り方(と言うほど大袈裟なものではありませんが)
用意するもの、そば粉 80g。
写真は、1合(180cc)のカップ。 軽く1杯で、約80g。
それに、熱湯100cc くらい。 1合(180cc)のカップに大体六分目。
お椀に、そば粉を入れておいて、熱湯を一気に注ぎます。
そして、すぐに箸でぐるぐるかき混ぜる。だけ!
椀がきの出来上がり。
そば粉80gにお湯100ccで、約180gあるので、軽く茶碗一杯分のゴハンと同じ量です。
これに、醤油 もしくは そば汁などをつけて食べる。 トッピングに海苔、わさび、かつお節、七味とうがらしなんかをかけて食べるても、美味しい。
しかも、熱があまりはいっていないので、蕎麦の味・香りが十分に楽しめます。
これだと、米や小麦製品と違って茹でる必要がないので、カップ麺と同じように沸騰したお湯さえあれば食べることができます。 燃料に余裕がないときは、効率が良いです。
また、呑んだ後、小腹が空いているときなんか、ちゃっちゃと出来てお薦めです。 (メインはこっちかよ!)(笑)
この椀がきは、母方の今は亡き父親が好きだった。と言うのを聞いたのは自分でそばを打つようになってから。
そばは、米や小麦粉と異なり、火がとおっていなくても消化できるので、少々生でもお腹を壊すことはありません。
ただし、石臼引きのそば粉の場合、夏場常温保管をすると虫がわくことがあるので注意です。
<(_ _)>
昼食後、横須賀市内の知人のところに、無駄なガソリンを使わないためスクーターで地震後のご機嫌伺いに行ってきました。
地震のときは、みんなビックリしたようですが、特に被害はなし。(安心 (^_^))
帰り道に、(早咲きの)桜が咲いていたので、写真を一枚。
来週末には、南関東では本格的に桜が咲き始めそうです。
そして、横須賀港にはひゅうが型護衛艦 DDH182 いせ が停泊。
今回の震災において緊急事態発生時に対応するべく待機中。
同じく横須賀港を母港とする海上自衛隊の輸送艦 おおすみ は、19日の今日、救援物資を積んで仙台塩釜港に接岸しました。
また、いせの向こう側には、米軍の空母ジョージワシントンが停泊中。
姉妹艦のロナルド・レーガンは福島県沖の太平洋上で災害支援のため展開中。
このジョージワシントンが出航する事態が起きないことを願うばかりだ。